カテゴリ
全体 barfout! book club party concert essay exhibition live meeting middle & mellow movie music place sports Steppin' Out! tech tv 未分類 以前の記事
2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
4/28『STEPPIN' OUT!』Vol.2リリースです!
2009年 04月 03日
4月28日刊行 定価952円(税抜) 96ページの総力特集Ⅰ 松任谷由実 「もどらない季節の速さで ゆっくりと走ろう」?ページ ユーミンといえば、ラヴ・ソング。 が、それは「切ない感覚」を想起させるアイテムでもある。 言葉では表せない、無理に言葉にすると本質からズレてしまう質感、匂い、何か。 それは、自分の無意識下のドアをも開ける。 近作のアルバムでは、そこに、時間という縦軸も織り込み、 喪失感では括れない感情を呼び起こさせる。 その上では、「そしてもう一度夢見るだろう」と。 この「もう一度」な感覚にインスパイアされた。 失ったものを認めた上でのポジティヴィティ。 〈ひとはみんな長い旅の途中 琥珀色の時を求め〉 〈終りは次の始まり 昔から言われてるじゃありませんか〉 リリックは、メロディは、サウンドは、しかとROCKする。 ユーミンのアンテナにはどんなものが引っかかり、レーダーの針は、何に触れているのだろう? その「感じ方」に触れてみたいと思った。 1.09年のロング・インタヴュー 「私が使いがちな単語で歌を作ると、ホントそれっぽくなるユーミン・マシーンがあるけど、今自分が出してるものって違うと思うんですよね。それっぽいかもしれないけど、言葉にできないサムシングが新しい。なので、ニュー・アルバムをリリースする意味があるんですね。それのみ、とも言える。その一点のみかもしれない」 06年、34枚目のオリジナル・アルバム『A GIRL IN SUMMER』発表以降、全国コンサート・ツアー『THE LAST WEDNESDAY』、そして07年、一大スペクタクル『SHANGRILA Ⅲ』の敢行、スペシャル・ユニット、Golden Circle feat. 寺岡呼人、松任谷由実、ゆずでのリリース、08、09年、毎年恒例の『SURF & SNOW in Naeba』ライヴを経て、完成したニュー・アルバム『そしてもう一度夢見るだろう』。空港に佇むユーミンというジャケットが示す通り、トランジットがテーマのこの作品。一瞬にして過去や未来に行き来するソングライティングに、頭より先に身体が気持ちいいと反応している。今回、全国コンサート・ツアー『TRANSIT 2009』のリハーサルの合間を縫って、120分、じっくりとお話をうかがった。全てノー・カットで今のユーミンをお送りします。 2. 01年のインタヴューを再録 「ある時には悩みますよ。「戦いを放棄してるんじゃないか」と。やっぱ軍人系なんで(笑)、戦ってることが好きなんですよ。しかも陸軍なんですけどね。誰よりも先に上陸したいみたいな」 このインタヴューは、01年、アルバム『acacia』リリース時におこなわれ、雑誌『BARFOUT!』に掲載されたもの。99年にリリースされた前作『FROZEN ROSES』リリース以降、『FROZEN ROSES TOUR 1999-2000』、『SURF & SNOW in Naeba』×2、『SURF & SNOW in Zushi』と、驚異的な79本ものライヴをおこなった後のリリースということで、興味深いライヴの話が訊くことができた。また、ずっと年に一枚リリースしてきた、新作の発表ペースが、大掛かりなイヴェント『SHANGRILA』がスタートしたことや、内面のシフト・チェンジがおこなわれ、ペースが変わったことにも言及されている。そして、これからどう走るか?について。8年後の今読むと、やはり今を予言しているようで興味深い。 3.ムッシュかまやつ×松任谷由実、97年の対談を再録 この対談は97年、アルバム『Cowgirl Dreamin’』リリースにおこなわれた。当初、雑誌『バァフアウト!』で、インタヴューを予定し、取材場所の、ユーミンがデビュー前から通っていたレストラン〈キャンティ〉に着くと、偶然というか必然というか、ムッシュかまやつが遅い朝食を食べた直後、エスプレッソを啜っていた。なんと幸運な!ということで、ムッシュに対談をその場でオファーすると、即オーケー。旧知の仲だけに、話していきなり本質的な事柄に。そして、ムッシュの一言で、ユーミンが感極まって涙が溢れるという、ユーミンと初対面だった僕には、超インパクトがある取材となった。世紀末前ということで、話題はスピリチュアルなところへ。が、今読むと、12年後の今の預言のように思えたから、改めて、すごさを実感するのだった。 4.横山 剣(クレイジーケンバンド)×松任谷由実、06年の対談を再録 02年にリリースされたユーミンのカヴァー・アルバム『Queen’s Fellows』にて「COBALT HOUR」をカヴァーしたクレイジーケンバンド(CKB)。そこから始まった交流は互いのライヴに足を運ぶ度に深まっていった。で、06年、 ユーミンの34枚目のアルバム『A GIRL IN SUMMER』に収められた「哀しみのルート16」は、軽—くCKBライクな肌触りになっていたのが興味深かった。ということで、06年3月に実現したこの対談(『バァフアウト!』06年6月号掲載)。通常のインタヴューでははうかがい知れない、創作についての言葉が交わされたのだった。 5.工藤公康(横浜ベイスターズ)、辻 仁成、冨田恵一、ムッシュかまやつ、横山 剣(クレイジーケンバンド)、吉井和哉が、松任谷由実の魅力を語る 39ページの総力特集Ⅱ 吉井和哉 「今のイメージ頼りに 震えるプラン的確に」 ここ数年、作品で言えば、アルバム『39108』(06年)、『Hummingbird in Forest of Space』(07年)、吉井和哉の自然な佇まいが素敵だと感じている。「ロック・スター」という表現がこれほど似合うミュージシャンはいないのだが、「キメめている感じ」から、どんどん逸脱して行っているように感じるのだ。それは、自然にではなく、意志を持ってチェンジしているように、楽曲からも感じた。ついには、昨年からは、マネージメント・オフィスも本人独りだけ、窓口は所属レコード会社という究極のシンプルさ、「個」になっている。 レコーディングも、独りでLAに行き、現地のミュージシャンと作り上げてくる。出来上がった曲も、分かりやすい言葉で綴られている。ライヴのMCでも、サーヴィス過剰的なぶっちゃけさ。当然、彼が在籍していたバンド、THE YELLOW MONKEY時代からのファンの中には、戸惑う方もいることだろう。 このあえて脇を甘くしている感じから、逆にカッコよさが滲み出てくる。40歳を手前にしてのシフト・チェンジ。それはリスクがあり、挑戦感溢れる行動だ。新作『VOLT』を発表。六月からスタートする全国コンサート・ツアーを前に、納品されたばかりの新車を自ら運転して、吉井和哉は横浜に到着した。 他、登場するのは 紀里谷和明(18ページ) 「俺はいつも怒ってるんですよ。なんなのかなぁ? この間もちょっとその話になって、「なぜ、これを作らなきゃいけなかったのか?」っていう。それがね、怒ってるんですよね、どっかね、すっげえ。それが何なのかがよく分かってない(笑)」 写真家として始まったキャリアは、ミュージシャンのミュージック・ヴィデオを手掛けたことを経て、04年、劇場映画『CASSHERN』で、映画監督としてデビュー。そのCGを駆使した映像は、紀里谷和明のセンスと美意識に貫かれた作品となった。それから五年、自らプロデューサー、脚本、原案、撮影監督、編集を兼ねた二作目の映画『GOEMON』が完成した。 江口洋介演じる大泥棒、石川五右衛門を主人公に据え、好敵手・霧隠才蔵を大沢たかお、五右衛門がほのかに想いを寄せる浅井茶々を広末涼子、五右衛門の子分・猿飛佐助をゴリ(ガレッジセール)、悪役秀吉の側近・石田三成を要 潤、悪徳役人・又八を玉山鉄二、秀吉の家臣・我王を元K-1のチェ・ホンマン、五右衛門の育ての父とも言うべき織田信長を中村橋之助、信長に仕えた服部半蔵を寺島 進、千利休を平 幹二朗、徳川家康を伊武雅刀、五右衛門の敵・豊臣秀吉を奥田瑛二と、豪華キャストが乱世を闊歩する一大活劇。その時代の日本をそのまま再現するのではなく、街並も、西洋の要素をもミックスした。建築物を構築した美術監督に林田裕至、衣裳デザインのヴォーン・アレキサンダーの仕事ぶりが、イマジネイティヴな世界観を作り上げるのに、大きく寄与している。 前作『CASSHERN』同様、いや、それ以上のクオリティとなっているCG映像、1カット1カット、計算し尽くされたカメラ・アングルとスピーディーな編集と、全てが最初から世界に向けて制作された作品から痛烈に伝わってくるのは、紀里谷和明監督の、「必ず前作を上回るぞ」という意志だ。 工藤公康(横浜ベイスターズ)(18ページ) 「『もし』というか、確率は高かったんですけども、『ここで要らない』と言われても、俺は来年どっかが『よし、工藤、もらってやるよ』って言ってもらうか、早く今年復帰するために、何があっても諦めることなくしっかりやっていこうと」 今年で46歳。プロ野球現役最年長記録だ。これまでは、野村克也や落合博満の45歳。両者ともバッターであるのに対して、肩が消耗品であり稼働年数が短いピッチャーであるというのに驚かされる。その上、ヴェテランになれば、直球のスピードは落ち、変化球を中心とした投球術になるのに、工藤は依然ストレート中心のスタイルを若い時から変えていない。加えて、直球のスピードをさらに上げたいとさえ考えている。が、昨年、肘の故障により0勝で二軍落ち。誰もが引退だと思っていたところ、シーズン最後に復活。そして、今年、前人未到の46歳のシーズンを迎えることとなった。限界に対して挑戦し続けるという、この雑誌のコンセプトを体現している工藤選手の一年を追い続けてみたい。まずは二月、キャンプを張っている沖縄で練習後に、取材を行った。 辻 仁成(8ページ) 「おれがバンドをやってるわけ」 創刊号にて、Hiroki(伊藤浩樹)、BASHEE ALIOUXCE(恩田快人)、KOHTA(五十嵐公太)から成る新バンド、ZAMZA N’BANSHEEのレコーディング現場で取材した辻 仁成(ZINC WHITE)。5月13日に1stアルバム『MANGA』がリリース決定し、またも取材をと思ったが、5月に大阪と東京で行われるライヴまではパリということで、今回、急遽、エッセイを寄せてことになった。 冨田恵一(12ページ) 「普遍的な音楽を作るつもりだけれども、端々に「この時代に言いたいことがあって作ったんだろうな」ということが出るような作品になるような気がします」 消費スピードが加速している、現在の音楽シーン。確かに「着うた」もいいだろう。が、時には生き方さえ規定した、音楽の持つ力を信じたい。趣向品ではなく日常品とさえなっているような今の時代だからこそ。アルバム一枚を聴いている45分間。それは、日常から離れ、イマジネーションを喚起させる掛け替えのない時の流れであったはずだ。「でも、あまりにも情報が多くて何を選べば?」。そんなお悩みの貴兄に、まっさきにお薦めしたいのが、冨田ラボ。「日本のバート・バカラック」というコピーは決して大袈裟ではない。冨田恵一。プロデューサーとして手掛けたMISIAの「Everything」は余りにも名曲。他、Crystal Kay、中島美嘉、平井 堅、松任谷由実他のアーティストに魔法の粉を振りかけて来た。 その冨田のセルフ・プロジェクトが冨田ラボ。これまで二枚のアルバムをリリースし、その完成度の高さ、極上の気持ちよさに、耳が肥えた多くのミュージック・ラヴァーの支持を集めている。かく言う僕もその一人。この四月、映画『昴-スバル-』イメージ・ソングであるシングル『Etoile feat.キリンジ』をリリース。ここから始まる冨田ラボの一年、三枚目のアルバム完成まで、しっかりと追い続けてみたい。 ムッシュかまやつ(16ページ) 「できれば価値観を国で決めてほしいぐらい(笑)。それに抵抗するから、自分のクリエイティヴィティとか出てくるのに、基準を決めてくれないと、俺、にっちもさっちもいかないのよ(笑)」 この1月12日に70歳の誕生日を迎えたムッシュかまやつ。それを記念したニュー・アルバム『1939〜MONSIEUR』が、2月にリリース。ムッシュに縁のある錚々たるミュージシャンが参加した。その一方、TV番組でZAZEN BOYZとセッション。他、若いアマチュア・バンドと単身行ってジャム。松任谷由実の苗場で行われたライヴにも当日、思い立って新幹線に乗り、ライヴ後、朝まで打ち上げで赤ワインを楽しみ、そのままラジオ収録のため、東京へ帰るというフットワークの軽さとタフさ! まさに生涯現役そのもののムッシュに、行きつけの店でお話を。 横山 剣 a.k.a. crazyken(クレイジーケンバンド)(10ページ) 「中途半端に、片っぽの足を置きながらってやるとダメ。やる以上はもう 全部。ダメだったら魚屋になる(嘘)。そういう気持ちでやる」 前号で「生涯現役」というタイトルで総力特集をおこなった横山 剣。 08年の大晦日はクレイジーケンバンドの年越しライヴ会場で、即売をおこないながらカウント・ダウンもいい思い出に。で、そのライヴのMCでも、年が明け、横山 剣のブログをチェックしてみても、今年、大きな決断を、大きな挑戦をする予兆がビシビシと伝わってくるではないか。ジェロのアルバムに曲提供をおこなったり、TVドラマ『湯けむりスナイパー』の主題歌を手掛けたりと、現在、曲作り&レコーディングの日々を送る、横山 剣に、地元・本牧の夕暮れ時に落ち合った。
by jiroyamazaki
| 2009-04-03 19:10
| Steppin' Out!
|